2017年3月26日日曜日

Pitts S-2S 整備作業 10


3月も中旬に入りました。仕事の空いた時や休みも格納庫へ出かけて作業です。




スモークノズルを新しく作ります。前回はAN-4のボルトの軸部分を利用して作りましたが、今回は肉厚の1/4 inch径のチューブを使いました。




穴を開け、長さを整えて、完成です。本来ならステンレス素材とするべきでしょうが、耐久性のテストも兼ねて、Cr-Mo素材で試します。




ラダー後部に取り付けるサーボタブを整形します。 




再び塗装作業です。




所々にFish Eye(塗装面のくぼみ)ができてしまいましたが、垂れもなく塗ることができました。少し上手になったでしょうか?




これより試運転です。




Fire up the engine! 




・・・スターターが回りません。電圧不足でしょうか? 少し充電してみましょう。




エンジンと機体との導通不良が判明しました。グラウンドケーブルは自動車では通常装備ですが、どういう訳か小型飛行機では付いている機体と付いていない機体がおそらく半々くらいで、この機体にも付いていませんでした。改めて、必要な装備だと思わされました。




漏れもなく、とてもきれいです。Good!




サーボタブを取り付けます。固定方法はCessnaのエルロンヒンジを真似しました。 




動作確認です。




サーボタブはラダーと反対側に動くことで、ラダー操作に必要な力を軽減します。非力な私にとって大きな助けとなることでしょう。




お土産のカロリーメイト。おいしい。




もう春ですね。小鳥たちが格納庫に入ってきます。




胴体を閉じる前に、音楽入力ジャックの不具合を直します。




「こことここに、抵抗を入れてみてください」 by 谷川さん

曲技飛行仲間の谷川さんにお知恵をいただきました。問題が解決してとても嬉しいです。本当にありがとうございました。




当初、計8本のブレースワイヤで固定する予定だった水平尾翼ですが、十分な剛性が出ないことが判明しました。新たにストラットを作成して、以前と似た形式で固定します。




角度を調整して完了です。最後に各部のパネル類を取り付けて・・・




いざ、試験飛行へ! ・・・明日にしましょう。




11月から作業を始めて、今日は3月20日。5か月に渡る長い作業でした。この後、試験飛行と調整を続けて仕上げ、来月の競技会に備えます。




おやすみ、Pitts S-2S。


溶接作業を行っていただいたKeithさん。プロペラの取り外しと取り付けを手伝ってくださったKenさん、Joseさん。塗装前のサンディングを手伝ってくださった鐘尾さん。機体カバーの補修をしてくださった村田さん。この場をお借りして、作業を支えてくださった皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

2017年3月12日日曜日

Pitts S-2S 整備作業 9


3月。職場に復帰しましたが、飛行の合間に格納庫に戻って作業をしています。20分、30分でも、積み重ねれば 作業量は大きなものです。




CGR-30P、エンジンモニターの配線を各部に接続します。 配線の適切な経路が判りましたので、不要な部分は短く調整します。




エンジン側に荷重を負担できるように金具を作成して、耐熱処理をして完成です。




分解検査から戻ったMTV-9 Propellerを取り付けます。

これまで、プロペラの取り付けは2人がかりで人力で行っていましたが、本来はこのようにホイストを使って行うべきだそうです。取り付けのネジ部分に負担がかかるという理由も、行ってみればなるほどと思わされました。




規定トルクの1,080 in-lbで締結し・・・




セーフティーワイヤーをかけます。 




Good!




フライングワイヤーを回転させ、水平を出しつつ、水平尾翼にテンションをかけます。 




0.05度単位で表示するデジタル式レベラーは精確で便利です。




主翼側のフライングワイヤーのテンション掛けを行います。




Pittsでは、上側主翼を基準にして下側主翼の取り付け角を調整します。




フライングワイヤーを回転させてテンションをかけます。傷つけないように・・・。




完全に同じ値で全てを張ることはできません。テンションの許容範囲内で、様子を見ながら作業します。




緩めたり、締めたり、また緩めての数時間。支柱を固定して終了です。




今日の作業はこの辺で。さあ帰りましょう。




North American AT-6Dで試験飛行です。




操縦系統の整備を行いました。直線飛行時の安定性を確認し、StallやAerobatics時の挙動も確認します。




行ってきます。 




操縦桿から手を放すと、まだ若干右にRollするようですが、これから曲技飛行に移ります。




<動画> North American AT-6D A Ballistic, 4-point Roll (音量にご注意)

Pitch up、Unload、Roll、Stop、Roll、Stop・・・。撮影しながら操縦したら、画像が揺れてしまいました。




<動画> North American AT-6D A half cuban eight, followed by a loop (音量にご注意)

残念、レンズに少し指がかかってしまいました。でもきれいな飛行ができて満足です。




あと1回飛行すれば調整は終えられそうです。


Pitts S-2Sの整備はまだ続きます。3月下旬の飛行を目指して、がんばります。

2017年2月25日土曜日

Pitts S-2S 整備作業 8


再びエンジン側に戻り、バッフル部分の作業を終えてしまいます。新しく作り変えるか迷っていた前側バッフルですが、補修して使うことにしました。




後側のバッフルが変形していたのは、エンジンに固定する部品がなかったためでしょう。曲技中のダイブ時の速度は最大でおよそ220MPH(約354Km/H)、その風圧を受ける部分ですから、確実な固定が必要です。




プロペラを外していることですし、今回はクランクシャフト シールも交換します。




新しいシールは柔軟性があります。オイル漏れも解消することでしょう。 




これまでは、写真のように2本のスクリュードライバー を使って取り付けていましたが・・・。




職場にあったクランクシャフトシールの取り付け工具を拝借します。




練習中。




お湯で温めると、やわらかくなり、取り付けしやすくなります。




入りました。接着剤で固定させます。




マグネト(磁石型の点火用発電機)のインターナルタイミング(内部の点火時期調整)を行います。1年間の飛行時間もおよそ50時間程度、毎年行っているのでほとんど変化もありませんが、エネルギーは有効に使いたいものです。




Good! 

Sky Dynamics社製のFeatherweight Flywheelに交換しました。「加速性能が向上する」と書かれていますが、飛行機は自動車とは運転方法が異なりますし、疑問に思うところです。約3.5LBSの軽量化はクランクシャフトへの負担を減らし、安全性の向上に貢献することと思われます。

Sky Dynamics (http://www.skydynamics.com/




排気管の近くを通る配管に耐熱処理を施します。




Good!です。




どうだったかな? 写真を見て確認しながら作業を進めます。




!! すごい雨です。

ここは高台で大丈夫ですが、川の水が溢れて、いろいろなところで通行止めとなっています。




エンジン左側。 




右側。順調です。 




排気管の内部は鉛の堆積が酷いです。マスクをして、吸わないように・・・




排気管の端は所々変形しています。形を整えて、排気漏れを防ぎます。




排気管の清掃と取り付けで2日かかってしまいました。


どうやら、2月中に全ての作業を終えることは無理のようです。来週からは職場に戻りますから、試験飛行は3月中旬というところでしょうか。まだまだ作業は続きます。